【ディズニー作品】【感想】不思議の国のアリス~なーーーんか嫌な気持ち~

2015年12月30日水曜日

【ディズニー作品】【感想】

t f B! P L
本日は不思議の国のアリスについての感想を書いてまいりたいと思います。

めっちゃ余談ですが本作は私が初めて
TSUTAYAの宅配レンタルを利用した作品となりました。
いわばメモリアルな一本です!(適当)

はい、不思議の国のアリスの公開は1951年、
シンデレラの爆発的なヒットから1年後に公開されております。

この作品は実はディズニー長編アニメの中でも
最もウォルトの思い入れが強い作品だったと思われ、
彼にとってはずーーーーーーっと念願だったアニメーション化だったそうです。

本作が作られるよりずっと前からミッキーの短編などでも
様々なアリスモチーフの作品が出ています。
そんな念願かなって公開された不思議の国のアリスは
原作も非常に有名ですが今となっては圧倒的にディズニーのアリスが
一般的な認知度のある作品になったといえるかと思います。


僕にとってのアリスは、なーーーーんか嫌な作品でした。

で、そのなーーーーんか嫌な理由が
今回大人になって改めてちゃんと見てみたことで分かりました。

今日はそのなーーーーんか嫌な理由を解明していきたいと思います!


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。



あらすじとしては
歴史の勉強に退屈していたアリスが白いウサギを見つけて
付いていったら穴があって、落ちて、そこは変な人たちがいっぱいいて
てんやわんやするというお話。

まず、アリスの特徴は
ディズニー作品として見た時に明らかに他と違う点として
お話の筋道がなんだかよく分かりません。

基本的にディズニー作品は王道の、
分かりやすいストーリー展開であることが多いと思うのですが
本作に関してははっきり言って意味わかんない展開が多いです。

なんでそんな仕上がりになっているのか、ということなんですが、
この作品は、ディズニー作品にしては珍しくかなり原作に忠実に作られています。

なので、ディズニーがシナリオに殆ど手を加えておらず、
故にストーリー展開の部分に関しては他のディズニー作品とは
違って原作の不思議の国のアリスそのものなので
他の王道のストーリー展開とは異なる筋書と
なっているということが言えるかと思います。

そういった前提故に今日のテーマは
「原作がそうだから」に集約されるかもしれません
そんな今日のテーマはこちらです!

不思議の国のアリスを見るとなーーーんか嫌な気持ちになるのは何故なのか??


この理由を2つほど挙げさせていただきます。
そして最後に、なうえでこの作品とどう向き合うべきなのかについて
考察していきたいと思います!



嫌な気持ちになる理由1つめ。

アリスがめっちゃ無視されてる


まずはこれです。
アリスがずっと無視されています。

いろんなキャラクターが出てくるんですけど、
全員アリスの意見や主張に一切耳を傾けません。
しかも言っていることは意味が不明です。

にも関わらず、不思議の国ではアリス以外の主張が通り続けます。

また、無視されているという観点で特に象徴的なのは
アリスが森で1人で泣き出す場面。

白雪姫でも全く同じ流れの場面があります。

白雪姫では動物たちが励まして一緒に歌を歌ってくれます。

アリスの場合も同じように不思議な動物たちが集まり、一緒に泣いてくれるのですが
なぜか少しずつ動物たちはいなくなっていき、最終的に置いてきぼりになります。


普通に可哀そうです。

なのでアリスに感情移入すればするほどに自分自身も無視されている感覚に陥り
なーーーーんか嫌な気持ちになります。

置いてきぼりにならない『白雪姫』の感想はこちら。



二点目。

エピソードだけ暗い

この作品、キャラクター数と作中で流れる曲数は
他のディズニー作品と比べて圧倒的に多いです。
そして、キャラはみんな可愛いし、音楽も凄く素敵です。
なのによく見てると一つ一つのエピソードが不条理で暗いです。

特にしんどい場面を挙げるとすると
花のオバサン達と出くわす場面とセイウチと大工のエピソード。

花のオバサン達と出くわす場面に関しては
All In The Golden Afternoonというディズニーの楽曲の中でも
これまた代表曲と言っていいくらい素晴らしい音楽を奏でた後に
アリスを雑草扱いして村八分します。
その直前まで素晴らしい歌を奏でていた花たちが
よそ者を追い出すというショッキングな場面です。


セイウチと大工のエピソードは
言ってしまえば弱肉強食をアニメとして
デフォルメして描いているといった感じですが
これがまた強烈に不愉快です。

牡蠣が非常にキモカワであり、
セイウチと大工もコミカルに描かれていますが
観客はとんでもない惨劇を目の当たりにします。
下手したら牡蠣食えなくなります。


この2つの場面に共通しているのはギャップですね。

視覚や聴覚では凄く素敵なものを捉えているのにも関わらず
最期に物凄く残酷なラストを見せられるという。

これは、要するに
嫌がらせです。


花に対するイメージを覆される場面

ディズニー史上最も残酷な二人
ディズニー史上最も悲惨な最期を迎える


この作品との向き合い方


この作品は冒頭で書いた通り、ほぼシナリオがディズニーとしての
味付けされていません。
素材のおいしさを生かした料理とでも言うのでしょうか。

なので、ディズニー映画だと思わないほうが良いのです。

そう思ってみると案外普通に楽しめます。

ディズニー作品だと思ってみると物凄い後味が悪いのです。

ただ、それなのに、それにもかかわらず
とはいえ、そこまでディズニーっぽくないわけじゃないのはなんでかっていうと
キャラクターや音楽が物凄くディズニーだからです。

この作品はディズニー映画において
キャラクターや音楽の要素が如何に重要なのかということを
改めて強く感じさせてくれる作品ということです。


ということで最後に一曲。
例の嫌ーーーな気持ちにさせられる代表的な場面で流れる曲です。

ディズニーランドのエントランスでも良く流れてますよね。

まるでクライマックスで使われてもおかしくないこの曲が
なんの変哲もない場面で使われるあたり贅沢だなーと思います。

ということで不思議の国のアリスよりAll In The Golden Afternoon』です。





そして次回はこの作品です!


以上終了また次回。

自己紹介

ITベンキャー勤務のエンジニア兼営業。モテたい。

更新頻度

月2回くらい不定期更新blog

QooQ