2023年中に更新する気満々で調子こいていたのに、気づけば2025年になりました。
多分、僕はラマになったほうがいいと思います。
ということで
本日は、『ラマになった王様』について書いていこうと思います!!
2000年公開なので、前回感想記事を書いた『ダイナソー』と同年の公開となります。
この作品はディズニー長編映画史においては
コメディに軸足を置いた作風が異色作という位置づけで
語られることが多いといえるかと思います。
原題は『The Emperor's New Groove』です。
Wikipediaによると、『裸の王様』の原題が『The Emperor's New Clothes』なので
それのオマージュということになるかと思います。
僕は最早公開時にリアルタイムでこの作品が世に出ていたことすら把握できていなかった気がします。
というわけで、初見ということもありウキウキしながら鑑賞したのですが、
最初の感想は「あー、これ感想書くのむずいなー」でした。
ラマになった王様のあらすじとしては、
権力を駆使してワガママにやりたい放題していた王様は
恨みを買い、ラマにさせられた挙句、国から追放される。
辿り着いた農村で心の優しい王国の農民であるパチャと出会い、
パチャとともに王国に戻ろうとするけど、その道中でも色々あって、
なんやかんやてんやわんや。
みたいなお話だったと思います。
というわけで『ラマになった王様』です。
冒頭でお伝えしたとおり、僕の作品を見た直後の感想は
「これ感想書くのむずいな」
でした。
そして月日は流れ、数年が経ちました。
この月日の流れのなかでディズニーは創業100周年となり、なんか色々やってました。
阪神タイガースが18年ぶりの優勝を決め、パリ五輪が開催されました。
ディズニーシーにファンタジースプリングスも出来ました。
そしてハンターハンターの連載が再開されましたし、Netflixの『地面師たち』や『極悪女王』はとても面白かったです。M1で令和ロマンが2連覇して、日本は海外からの観光客が爆裂して、新宿の一蘭が90分待ちとかになっていました。そして2025年を迎えました。
私はというと、引っ越ししました。姪は小学生になり、父親は定年を迎えました。再就職するかと思いきや、町の卓球クラブに通い始め、お爺さんお婆さんと毎日汗をかいているようです。年寄りが元気な国ニッポンを身近で強く感じています。
そんな移り行く日々のなかで、この作品と向き合い、真剣に考え、今の私がこの作品に対して言いたいことは
「これ感想書くのむずいな」
でした。
時間が解決してくれなかった!!!
ちょっと皆さん思い出してみていただきたいのですが、
人の印象を聞かれたときに「良い人です」っていうぐらいしか思い浮かばないときあるじゃないですか。なんとかひねり出そうとするけど結局「良い人です」に着地せざるを得ないような時が。
この映画は僕的にはまさにそんな感じの映画です。
というわけで今日はこんなテーマで書いてみたいと思います。
「ラマになった王様を良い人以外の表現で感想を述べてみる」
もうこれを読んでいただければ今後皆さんがどうでもいい興味ない人の感想を聞かれた時に「いい人だと思う」とか、「悪い奴じゃないんだけどね」みたいな毒にも薬にもならない表現を使わなくて済むので安心してください。(やけくそ)
1.パチャが狂ってるくらい優しくておもろい
まず言い切りますがこの作品を良い人止まりにしている諸悪の根源がパチャです。
彼はほぼ主人公みたいな立ち位置なのにも関わらずお人よしにも程があり、全く共感が出来ない人物です。
もう1周回っておもろいです。
5回ぐらいこの作品見てますが5回目ともなるとパチャに対して「お前が一番意味わからん」ってなります。
特定の人物を表すときに「良い人」と同じように、言うことがない場合に使う言葉として「優しい」という表現があります。
パチャみたいなやつは優しいとしか言いようがありませんが、そういう時はおもろいを付け足してみましょう。おもろいと言われたら悪い気はしないはずです。
「君って優しすぎておもろいよね」とか言っておけばおkです。
なんか馬鹿にした感じに伝わるリスクもありますので自己責任でお願いします。
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良い人すぎて意味わからない男パチャ |
2.もっと短ければ最高
今回、思いっきりカートゥーン的な作風になってますが、それでいくのだとしたら上映時間78分は長いです。
カートゥーンなんか10分の短編が並んで30分で良いんです。
逆にいえばもっと短ければ多分満足度が高いものになった気がします。
ダイナソーの同時上映で30分とかの尺で公開してくれれば良かったんじゃないかと思います。
というわけで、これは提案型です。皆さん人に注意するときにダメな部分を否定して終わってたりしないでしょうか。
最近の若者はダメなところを指摘ばかりしていると急に退職代行とか使います。なので、伸びしろにクローズアップして「〇〇さんは良い人なんだけど、更にこれが直せれば完璧なんだよね」と言ってあげて、ついでにTikTokとか見せて一緒に踊っておけば若者はイチコロになるとかならないとかネットに書いてあるっぽいらしいですが、そんなことしたら普通にキモいリスクもあるので自己責任でお願いします。
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クロンクのシーンは笑える |
3.お前の代わりはいくらでもいる
はい、もう逆にハッキリと「良い人」としか言いようがない相手に対して、それの何がダメなのかをぶっちゃけてしまうパターンです。
本記事における毒か薬になるというコンセプトにおける完全なる毒スタイルです。
完全無欠のポイズンです。
『POISON~言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~』を流しながら相手に気を遣わずにハッキリと言ってやってください。
前述した通りこの作品、カートゥーン風にしたということでその意気込み自体は良いと思うし、ディズニーのカートゥーン長編映画ってどんな感じになるんやろということで見る前はワクワクしたんですが、見終わった後の感想としては、これなら別に『トムとジェリー』とか『ルーニーテューンズ』とか、いやむしろそれこそディズニーの過去のミッキーたちの短編集見るんですけど。ってなっちゃいました。
なんというか作り手の熱量みたいなものを感じられず、それこそカートゥーン"風"にして無難にまとめただけじゃないかと思ってしまいました。
極論ですがこの動画2本の満足度とあんま変わらないんじゃないかという。
というわけで毎度恐縮なんですが僕はどうしても、こう思います。
ミッキーとか出せや。
どうせカートゥーンに全振りするならあいつら出せよ!
配役は
パチャ⇒ミッキー
クスコ⇒ドナルド
クロンク⇒グーフィー
とかでやればいいじゃん!
イズマはキャラ立ってるからイズマのままで良いと思いますが、
それ以外はこれでいいじゃないですか。
なんで彼らを使わないんだろうか?
あれか?ギャラが高すぎるのか?
グーフィーがギャラ交渉とか強気にやってたら凄い嫌だけどそういう想像しちゃうぞ?
「おっひょ。ドナルドより低いギャラならやらないよ。おっひょ1回あたりの単価も毎年5%ぐらいは引き上げてくれないとやってられないよ。マックスが最近儲けてるし息子に負けてられないよ、おっひょ。」
とか言ってるところ想像しちゃうぞ?いいのか?
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イズマはもうちょい人気出ても良いと思う |
なんでこうなった?
というわけで、例によってなんでこうなった?って話。
どうやら元々は『太陽の王国』というリトルマーメイドばりの超恋愛大作を作ろうとしていたらしい。
監督はライオンキングの監督も務めたロジャー・アラーズ、
音楽はロックバンド「ポリス」で有名なスティングを招く、
など、6年間かけて制作を進めていた模様。
ところが、ノートルダムの金などの興行的不振によって作品の方向性を大幅に転換することが余儀なくされ、
スティングが作成した楽曲も結果的には8曲中2曲しか使われなかった模様。
この顛末については、スティングの奥さんが監督を務めて、制作にかかわった方々へのインタビューを中心とした『Swatbox』というドキュメンタリー映画にて、詳しく語られているらしいですが、この作品も最早発売はされておらず、当たり障りのない箇所だけがDVD特典として残っているらしく、見ようと思っても全編英語で字幕も無いから深掘りしようがない。
この制作過程を聴くとコルドロンを思い出しちゃいます。
なんか暗黒期あるあるみたいな。
・・・・そういう意味では凄い頑張ったな!
制作過程ですったもんだあったディズニー映画の元祖『コルドロン』の感想記事はこちらです。
ちなみに以下の動画で没になった「太陽の王国」の一部は視聴可能です。
途中でイズマが歌う為に作られた曲なども流れます。
まぁ、ここまで作っておきながら思い切って没に出来るところはすげーなとも思う。
4.藤原竜也が叫んでない!
クスコの吹き替え版の声優を藤原竜也が務めてますがなんとあの藤原竜也が叫んでおりません。
いやそこは叫ばせろよ!
ということでラマになった王様の感想は以上です。
大変ご無沙汰な更新となってしまいました。更新しない期間にコメントしてくださった方々本当にありがとうございます。これからも少しずつですが更新していきますのでよろしくお願いいたします!
それでは最後に一曲。
劇中歌が一曲も無いのでオープニングの曲をどうぞ。
そして次回はこの作品です!
以上終了また次回。
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