と言うことで今回はバンビについて書きましょう。
ウォルトの本作品への力の注ぎ方は半端じゃなく
製作期間に3年以上を費やしました。公開は1942年。
ダンボより1年後の公開ですが、
製作自体は実はダンボより先に着手されていた模様です。
モノホンの鹿をスタジオに連れてきてアニメーターに観察させるなど
かなり熱い情熱を注いでいたといえるかと思います。
しかし、残念ながら興行的には失敗したとされています。
これは余談ですが、日本漫画界の巨匠である手塚治虫がバンビが日本で上映されてから
100回以上映画館に通って狂ったように見た、と言うエピソードはあまりにも有名。
興行的に振るわなかったということですが、それはあくまで結果で、
作品の出来不出来と直結するかは別件、
僕が見て感じたのは「いや、バンビはバンビですげぇ見ごたえある」です。
まぁただ、"すげぇ"のは間違いない、と同時に
ディズニー初心者にこれを勧めるかと言われると微妙、
というのがトータルの所感です。
バンビの凄さについて一言でいうと、
圧倒的な画力です。
低予算のダンボと比べ物にならないくらい、
画面に描かれる全てが生きているようにしか見えない迫力があります。
動物は勿論ですが、森、木、風、花、空、雪など自然の全てが
凄い生き生きと描かれています。
画面の奥行きも凄い感じ取れるのでそこに自分がいるような気がします。
多分、映画館で見たら感動はもっと高いものだったように思えます。
ほぼ森にいるのと同じ状態に錯覚する気がします。
物語は凄いシンプルで
バンビという森の王子が森の四季折々の風景とともに
やがて王となるまでの過程を描いた物語となってます。
セリフもあまりなく、分かりやすい悪役が出てくるわけでもない為、
意識的に絵で見せる、いや魅せるということに注力した作品ではないかと思います。
なので説明的なセリフも一切ありません。
誰がバンビの父なのか、母なのか、
バンビがどんな感情なのか、どういう状況なのか等も説明は無く、
そこは音楽や景色の変化で観客が感じ取る構造になっています。
これが秀逸で、例えばさびしい時には雪が降る、
危険な時には不穏な音楽が聞こえてくる等、
セリフ抜きで観客に理解させるという工夫があちこちに散りばめられています。
あと、なるほどなーって思ったのは
本作は人間が森にやってくることで物語が大きく展開するんですが
その人間が連れてきた犬たちは喋らないんですよ。
そうすることで無条件にバンビ達と分かり合えることのない相手である、
といことがよくわかります。
そして動物たちの所作。
人間ではなく動物が動物らしい自然な所作でありながら
人間である我々でもなんとなくどう感じているのか、
どう考えているのかがわかる所作を絵で表現しています。
そろそろ言ってもいいですか?
端的に言うと変態です!
これを作った連中は変態!
(ほかに書きようがなくて投げた感)
とんすけとかフラワーみたいなディズニーらしい個性豊かなキャラクターは
バンビでもたくさん出てくるんだけどバンビという作風そのものが持つ独特の寂しさが
物語全体を覆っているので、その辺はやはり強く印象に残らないです。
ただ、、、とびきり可愛いです。これだけは他のディズニー作品と同じ。
つーわけで最後にバンビでのおすすめの楽曲。
と行きたいところなんですがバンビってあんまり曲がないんですよね。
多分普通なら4月の雨となるんだろうけど
番外編というか本作品に限っては好きなシーンの紹介にします。
このシーンについて軽く紹介すると
子供から青年になったバンビ達が春になり森の長老的なフクロウから
春は恋に落ちる季節だ、と説明を受け、
「俺たちはそんなことにならん!」と3人で意気揚々歩き始めるところから始まります。
とんすけが彼女と出会うシーンは特に秀逸。
ウサギの特徴である長い耳を存分に活用したディズニーらしいユーモアが
凝縮されております。
では、ご覧ください。
動画のタイトルは『The most romantic scene from Bambi』です。
とんすけの彼女が可愛すぎる。
ちなみにこのあとバンビは成長したファリーンと出会います。
そして次回はこの作品です!
以上終了また次回。
圧倒的な画力です。
低予算のダンボと比べ物にならないくらい、
画面に描かれる全てが生きているようにしか見えない迫力があります。
動物は勿論ですが、森、木、風、花、空、雪など自然の全てが
凄い生き生きと描かれています。
画面の奥行きも凄い感じ取れるのでそこに自分がいるような気がします。
多分、映画館で見たら感動はもっと高いものだったように思えます。
ほぼ森にいるのと同じ状態に錯覚する気がします。
物語は凄いシンプルで
バンビという森の王子が森の四季折々の風景とともに
やがて王となるまでの過程を描いた物語となってます。
セリフもあまりなく、分かりやすい悪役が出てくるわけでもない為、
意識的に絵で見せる、いや魅せるということに注力した作品ではないかと思います。
なので説明的なセリフも一切ありません。
誰がバンビの父なのか、母なのか、
バンビがどんな感情なのか、どういう状況なのか等も説明は無く、
そこは音楽や景色の変化で観客が感じ取る構造になっています。
これが秀逸で、例えばさびしい時には雪が降る、
危険な時には不穏な音楽が聞こえてくる等、
セリフ抜きで観客に理解させるという工夫があちこちに散りばめられています。
あと、なるほどなーって思ったのは
本作は人間が森にやってくることで物語が大きく展開するんですが
その人間が連れてきた犬たちは喋らないんですよ。
そうすることで無条件にバンビ達と分かり合えることのない相手である、
といことがよくわかります。
そして動物たちの所作。
人間ではなく動物が動物らしい自然な所作でありながら
人間である我々でもなんとなくどう感じているのか、
どう考えているのかがわかる所作を絵で表現しています。
そろそろ言ってもいいですか?
端的に言うと変態です!
これを作った連中は変態!
(ほかに書きようがなくて投げた感)
とんすけとかフラワーみたいなディズニーらしい個性豊かなキャラクターは
バンビでもたくさん出てくるんだけどバンビという作風そのものが持つ独特の寂しさが
物語全体を覆っているので、その辺はやはり強く印象に残らないです。
ただ、、、とびきり可愛いです。これだけは他のディズニー作品と同じ。
とんすけとバンビ。戯れている様子が超可愛い。 |
つーわけで最後にバンビでのおすすめの楽曲。
と行きたいところなんですがバンビってあんまり曲がないんですよね。
多分普通なら4月の雨となるんだろうけど
番外編というか本作品に限っては好きなシーンの紹介にします。
このシーンについて軽く紹介すると
子供から青年になったバンビ達が春になり森の長老的なフクロウから
春は恋に落ちる季節だ、と説明を受け、
「俺たちはそんなことにならん!」と3人で意気揚々歩き始めるところから始まります。
とんすけが彼女と出会うシーンは特に秀逸。
ウサギの特徴である長い耳を存分に活用したディズニーらしいユーモアが
凝縮されております。
では、ご覧ください。
動画のタイトルは『The most romantic scene from Bambi』です。
とんすけの彼女が可愛すぎる。
ちなみにこのあとバンビは成長したファリーンと出会います。
そして次回はこの作品です!
以上終了また次回。
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