【ディズニー映画 感想】ムーラン ~ムーランは可愛いよ~

2021年3月29日月曜日

【ディズニー作品】【感想】

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本日は1998年公開の『ムーラン』の感想を書いてまいりたいと思います。
原題もMulanとなっております。

最近実写化されており、かなり世界的にも話題になっている本作ですが
日本での知名度は今ひとつな印象があります。

ディズニーの歴史的な位置づけとしては、フロリダのディズニーワールドにて新しく誕生した制作スタジオが初めて中心となって制作した長編アニメ映画となります。



案の定、僕は全くの未見な作品となります。
もうお前の未見情報いらんわ、と思われそうな気がする今日この頃です。

申し訳程度に補足するとこの作品に至っては何の思い入れも無く、
ハッキリ言って「つまんなそう」という印象しかなかったです。


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。



ムーランのあらすじ。
フン族の侵攻に備え、国中に徴兵令が下される。
主人公ムーランの父もその徴兵令の対象となるが、以前の戦争で足に後遺症が残っており上手く歩くこともままならない状態。
そんな父が次に戦争に出たら、命を落とす可能性が限りなく高いことを案じたムーランは
父の身代わりとなり男に成りすまして戦地へ赴くのであった・・・。

といったお話です。

今回もとりあえず端的に感想を書きますと
え。面白いやんけ。
でした。

前回のヘラクレスと打って変わって、
面白いのにも関わらず日本での知名度があまりにも低いと思いました。

ここまで感想を書いてきた作品の中で面白さと知名度が比例していないと感じる作品は
『オリバー ニューヨーク子猫物語』が挙げられますが、オリバーに匹敵する矛盾さを感じました。

そして、色々考えを巡らせて最終的にムーランが知名度が低い理由はこれしかない、と思いました。

ムーランが可愛くない。

あっ・・・(察し)

『人は見た目が9割』という本が昔ベストセラーになりましたが
この作品は9割の人がムーランのヴィジュアルで食わず嫌いをしているのではないでしょうか。

でも皆さん、そんな理由で見逃してるんだとしたらとても勿体ないです。
そんな風に思ってたのが僕だけだったらすみません。

というわけで今回はムーランをまだ見たことが無い方向けに

ムーランを見た人にしか分からない4つの魅力


と題しましてムーランについて語ってまいりたいと思います!


1.実はムーランは可愛い


まず、ここを勘違いしていたのですが、ムーランは可愛いかったです。

作品を見ていくにつれてどんどんムーランの可愛さに魅了されていきます。
男装したムーランの見た目がクローズアップされがちなので勘違してしまっていました。

僕はムーラン含めて過去のプリンセス全員が集まる合コンがあったらムーランを狙いたいと思います。
白雪姫やシンデレラ、オーロラさんあたりはどうせ月9に出てきそうなイケメン高身長を選ぶと思います。
アリエルはお父さんがめんどくさいので後々のことを考えて避けたほうが無難です。
ジャスミンやエスメラルダは自身のキャリアの為に男を踏み台にしそうなので危ないです。
ポカホンタスはスピリチュアルすぎますし、メグはエロすぎます。

その点ムーランは
・相手を顔では選ばない(シャン隊長イケメンじゃないから)
・お父さんめっちゃ理解あっていい奴
・可愛くて素直で男を踏み台とかにしない
スピリチュアルすぎないしエロすぎない
など、お付き合いさせて頂く女性としては安心感が凄いです。

なので、皆さん、実はムーランは可愛いのです。

ラストシーン、戸惑うムーラン可愛い。


2.女性のアイデンティティだけを取り扱った物語ではない


あらすじ的にフェミニズム偏重な物語だと思ってたのですが、勘違いでした。

本作は、自分以外の誰かが自分に求めてくる「あるべき姿」と
自分が自分に対して抱く「ありたい姿」のギャップを
どう乗り越えるべきなのか?という普遍的なテーマを扱っています。

代表曲『Reflection』では"ありのまま"というフレーズが出てきており、
10年以上後に公開されているアナと雪の女王の『Let it go』と全く同じようなことを歌っていることからも本作が扱うテーマの普遍性が分かるかと思います。


実は、"女性らしさに対する抑圧と解放"といった女性限定のテーマではなく、
男女問わず誰しもが一度はぶつかる悩みを扱った共感性の高い物語だと思います。

象徴的なのは前半、ムーランの入隊直後、シャン隊長が落ちこぼれの部隊へ稽古を行うのですが、そこで流れる楽曲が『I'll Make A Man,Out Of You』。
直訳すると「俺が男にしてやる」です。
(邦題が『闘志を燃やせ』というウンコみたいな訳され方してます)
要は、男は男で男らしさという抑圧に迫られているということを、描いているように思います。

ちなみに、ムーシューは守り神としての抑圧、
クリキーも幸運のコオロギとしての抑圧(?)を抱えており、
男女というジェンダー的な物語ですら無いのだと僕は思います。

存在意義はよく分からなかったクリーキー


3.ちゃんと面白い


なんか扱ってるテーマが重たそうだから面白くなさそう、と思ってました。
が、ちゃんと面白いです。

本作はシャン・ユー率いるフン族の圧倒的な数や腕力に対して
女性であるムーランと落ちこぼれのチームメイト達が知恵と工夫を駆使して戦う物語です。
前半、訓練にて課される課題の乗り越え方も腕力ではなく、知恵を使った方法でクリアするムーラン。
その後も、圧倒的な数で迫りくるフン族に対して、雪崩を起こして大虐殺したり、
男装していたムーランが仲間たちに女装をさせるというトンチの利いた戦術を披露したりします。
雪崩の場面は正直、「いや、全員死ぬでしょw」って思わなくもないですが
戦い方が力のぶつけ合いでは当然なく、或いは奇跡的な夢や魔法ですらなく、しっかり頭を使って戦う為、見ごたえがあります。

見ごたえ抜群な雪崩シーン


4.脇を固めるキャラクター陣の魅力


キャラクターデザイン的に、なんかあんまり個性の無い感じのキャラが出てくるのかと思ってましたが、全くそんなことはありませんでした。

まずエディ・マーフィが声優を務めたムーシュー。
彼はジーニーばりにちゃんと活躍します。
ずっとふざけ倒してるんですが、決めるところ決めるっていう美味しい役です。
ダイハードのリムジン運転手みたいなカッコよさを醸し出しています。

餃子、それで焼けるか?ムーシュー。


それからズッコケ3人組のヤオ、リン、チェン・ポー。
訓練の冒頭は投げ渡されたムーランの棒を奪い取るほど嫌な奴だったのに、
最後は代わりに受け取って優しく渡してくるという演出は個人的に萌えでした。

左からリン、チェン・ポー、ヤオ

あとは皇帝の側近であるチ・フーがちゃんとウザかったり、
皇帝がちゃんとリスペクトできそうな人だったり、
シャン・ユーがずっと怖かったり、
全体的にちゃんとキャラが立っていて最後まで飽きずに見ることが出来ました。

シャン・ユー。あんまいないタイプの悪役。


というわけで見た人にしか分からないムーランの魅力を4点ほどまとめさせていただきました!ムーランは可愛いので皆さん食わず嫌いせずに見てみては如何でしょうか。


それでは最後に1曲。
文中でも紹介したムーランの魅力が見事に詰まった訓練場面で流れる
『I'll Make A Man,Out Of You』をご覧いただけますと幸いです。


そして次回はこの作品です!


以上終了また次回。

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