【ディズニー映画 感想】ターザン ~ディズニー映画が苦手な人向けの作品~

2021年4月12日月曜日

【ディズニー作品】【感想】

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本日は1999年公開『ターザン』について感想を書いていきたいと思います!
長かったディズニールネサンスa.k.a.第二期黄金期も遂に本作で終幕です!

このディズニー映画感想シリーズを書き始めた当時は、とりあえずターザンくらいまではサクっと書いちゃおーと思ってた気がするのですがもう6年くらい経っちゃいましたね。(照)

 


僕はターザンは小学生の頃に母親と映画館に見に行きました。
母親がターザンの吹き替えをやっていた金城武の大ファンで、付き合わされた記憶があります。
確か『神様、もう少しだけ』というドラマが流行ってて、姉と母が死ぬほど見ていたような。
お陰で僕は金城武のことはあんまり好きじゃなく、尚且つ
小学高学年に差し掛かるぐらいの自我がドバドバ芽生え始める多感な時期だったので
内心嫌々見に行った記憶があります。
このことから、誠に理不尽ながら『ターザン』に対してはあまりいい印象はありませんでした。


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。



それではあらすじを書いていきます。
生まれたばかりの息子をヒョウのサボーに襲われ失ったカーラは、同じくヒョウに襲われて両親を失った人間の赤ん坊を見つける。その赤ん坊をターザンと名付け、
自ら母となり育てることを決めるが、一族の主であるカーチャックからは反対をされる。
やがて大きくなったターザンは、ゴリラとして育っていくが、自身の姿かたちが周囲と違うことに悩む日々を送っていた。そんなある日、銃声がジャングルにこだまし、そこでターザンは自分と同じ姿かたちをした人間と出会う。

というわけで、久しぶりにターザンを見ました。
取り急ぎの感想としては
ターザンは「金城武の棒読み演技がハマるキャラクターランキング」があれば
ぶっちぎり1位のナイスガイでした。

しまいには「オレ ターザン オマエ クウ。」とか言い出しそうでソワソワしました。

今、どこで何してるんすかね?


あと、小さい子供とみる場合、
「ねぇねぇ、ターザンはゴリラに育てられているはずなのになんで腰布を巻いているの?」
と聞かれたら、大人の事情というものがこの世に存在することを教育する機会にもなると思います!
あーああーーー(ターザンのおたけび)


そしてターザンはディズニー映画が苦手だという人に非常にオススメな映画だと思いました。ディズニー映画の取っ掛かりというか入門映画みたいな作品だと思いますので

ディズニー映画が苦手な人にターザンをオススメする理由


について、今日は書いていきたいと思います!


1.映画的な見応えのあるシーンが盛りだくさん


本作は、他の作品だったらこれがラストシーンでも良いんじゃないか?と思えるような
映画的に映える場面が盛りだくさんです。
音楽に例えるならサビがめっちゃあるっていう感じです。
頭がバカになりそうなくらいにこれでもかというくらい詰め込まれています。
ザックリ箇条書きにまとめると以下のシーンはすべてサビといって良いでしょう。

カーラとサボーの攻防

冒頭から盛り上げてくれる母ちゃんの奮闘


象の尻尾の毛

このあとターザン死にかける


ターザンVSサボー

前半のクライマックス


ヒヒからの逃亡


個人的には大好きなシーンなので是非動画で見ていただきたい。


クレイトン達の襲撃

クレイトンの死にざまも良いよね


そして、このサビ以外の場面もフィルコリンズのPOPな音楽に乗せて軽快に物語が進み、
ターザンがスパイダーマンのようにジャングルを駆け巡るので、
退屈する場面がほぼ無いです。
『マッドマックス怒りのデスロード』ばりにずっと盛り上がってる映画なので
「ディズニーってお姫様とか魔法使いとかが出てきて、夢と魔法(笑)とか言ってるから私にはちょっと合わない。ウケる。」などと供述している世間知らずには、
ターザンのBlu-rayディスクを気円斬のようにぶん投げてあげましょう。


2.ミュージカル要素を排除


ディズニー第二次黄金期の特徴であるミュージカルの要素が本作では完全に排除されており、
登場するキャラクターは一切歌いません。
唯一タークが軽く口ずさむ場面がありますが、歌詞は付けられておらず
あくまでもミュージカルというよりは、自然な一場面の延長線上という感じになっておりました。
基本、劇中で流れる音楽は、フィルコリンズの歌がそのままBGM的に採用されております。これはディズニー映画史においては中々に画期的な試みだったかと思われます。
ちなみに吹き替え版は今年解散することが決まったV6の坂本さんが歌っており、これはこれで良いと思います。
僕はV6では森田剛が好きです。

ディズニーっぽくてなんかホッとする場面


というわけで「ディズニーってなんか急に歌いだすじゃん。あれが無理。ウケる。」
とかドヤ顔で言い出す世間知らずには、
ターザンのBlu-rayディスクを、腰布一枚で雄たけびを上げながら全力ダッシュで届けにいってあげましょう。


3.ジェーンがキュートすぎる


本作のヒロインであるジェーンがキュートすぎました。
他の作品のヒロインと違って物凄く共感できる現代的な女性として描かれており、
ユーモアもあって、表情豊かで、もうなんというか付き合ってほしいです。←

ターザンの「ジェーン、ターザンといる」というアホ丸出しの口説きに
頬を赤らめて目を背けるジェーンのキュートさたるや。
もはやターザンに嫉妬します。腰布取ってやりたいです。

安心してください、履いてますよ。やんけ。


4.ターザンがセクシーすぎる


僕は男性なので、実際のところどうなのかよく分からないですが
まぁハンサムで筋肉質で良い奴ですし、女性からするとセクシーな男なのではないでしょうか。少なくともヘラクレスのようなAV男優感もなく、アラジンのようなナンパさ加減もなく、野獣が人間になったときの"これじゃない"感も無く、カジモドのような童貞臭さもないので、多分ジェーンに連れられてロンドンに行ってたら女性にモテまくったと思います。
ジェーンは浮気されまくって、結局離婚してシングルマザーとして逞しい母親になることでしょう。
ターザンめ。腰布取ってやりたいです。

危うくヤリチンになるとこでした


5.ディズニーらしい強引なハッピーエンド


本作のラストの雑なハッピーエンドの感じが最高です。これぞディズニー映画です。
ジェーンと彼女の父のポーター教授が急にジャングルに残るとか言い出す強引なハッピーエンドへの持っていき方はわんわん物語のトランプも真っ青です。

そんな簡単にジャングルで生きていくことを決断できるとか、ちょっとどうかしてます。

なんでやねん

なので
「ディズニー映画ってなんかご都合主義的なハッピーエンドなのが気に食わないんだよね」
と、したり顔で抜かしてくる輩に対しては、こう言ってやってください。


うん。そうだよ。


ディズニー映画にラスト3分の衝撃とか求められても困ります。それは他でやってください。
この潔いハッピーエンドこそがディズニー映画の醍醐味の1つだと力説してあげてください。

というわけでディズニー映画初心者にも
ディズニー映画の強引なハッピーエンドの引力に慣れ親しんでもらうには
非常に丁度いい塩梅の映画ではないかと思われます。


なぜターザンでディズニールネサンスは終わったのか?

ド頭に書いた通り、本作をもって、ディズニーは第二次暗黒期に突入したと言われていますが、なぜターザンでディズニールネサンスは終わってしまったのでしょうか。

考えられる説としては
・CG全盛の時代に技術面で後れを取ってしまった
・潜在的だったカッツェンバーグ退社の影響が徐々に顕在化してきた
・ジブリ、PIXAR、DREAMWORKSなどの競合他社との差別化が困難になってきた
・ディズニー自身が黄金期の作風に飽きてきて失敗前提で色々試みた
・そもそもターザンより前の時点で黄金期は終わっている
・ていうかターザンの腰布取ってやりたい

などなど、色々考えられそうです。

個人的には今回の『ターザン』で感じ取れる終幕の予兆としては
ミュージカルシーンの排除です。
あくまで個人的な意見ですが第二次黄金期が始まった要因として
ミュージカルの要素を強めたことが
大部分を占めると僕は感じています。

一方で、ターザンはミュージカル要素を排除して成功をした作品となる為、
本作以降、ミュージカルの要素は恐らく少なくなっていったのではないでしょうか。
第二次暗黒期の作品で有名な曲を少なくとも私は知りません。

従って
ミュージカルがあったから黄金期が生まれ、
ミュージカルがなくなったから黄金期が終わった
ということなのかもしれません。
ものすごい普通のことを言っている。

長いようで短かった第二次黄金期の締めくくりとなった『ターザン』。
皆さんも良かったらなぜターザンで第二次黄金期が終わったのか、
考えを巡らせてみると、また違った感想が生まれてくるかもしれません。



それでは最後に1曲。
やっぱジェーンが可愛いのでジェーンが沢山出てくる『Strangers Like Me』をご覧ください。



そして次回はこの作品です!


以上終了また次回。

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