【ディズニー作品】【感想】ピノキオ ~トラウマなるわ!~

2015年7月7日火曜日

【ディズニー作品】【感想】

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どうも。最近車のローンが終わって、そろそろ1人暮らしの準備でも始めようかなと思いつつ全く貯金がないのでまだまだ先の話になりそうな僕だよ!僕だよ父さん!

というわけで、今日はピノキオについて書いていきたいと思うよ!

公開は1940年、白雪姫公開からおよそ2年後とのこと。

白雪姫の大ヒットで世間が同じような作品を望んだのに対して
ウォルトはこの全く違うテイストの作品を世に送り出しました。

白雪姫ほどのヒットとはならなかったようですが、
テーマソングである『星に願いを』は今も知らない人はいない程に超有名な曲であり、
wikipediaによると「映画史における偉大な歌100選」にて第7位だそうで、
後のディズニーアニメーションを象徴する代表的なテーマソングとなっております。



僕にとってのピノキオはというと恐らく4歳とかその程度の時期に1回見たきりで
長いことちゃんと見ることのない作品でした。

なのでストーリーの概要とかはざっくり覚えてはいたけど
ほぼ初見ぐらいの感覚で見ました。
普通に一回見て、DVD特典のコメンタリー付きで一回、合計二回見ました。


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。




結論から言います。

トラウマなるわ!

白雪姫は魔女の見た目の怖さがトラウマになるという風に書きましたが、
ピノキオはメンタルがやられます。精神的に怖い。

多分、他のディズニー作品とは一線を画す怖さがあるのではないかと感じた次第です。

ただ、そのトラウマも作品の大きな魅力だったりするのだと思います。

ということで、どの辺がどういう風にトラウマなのかも含めて
作品の魅力について書いていきたいと思います!


同じくトラウマ作品『白雪姫』の感想記事はこちら。


魅力その1.

可愛くて面白い個性的なキャラクターがたくさん!


殆どのディズニー作品に共通して言えることなのかもしれないけど、
白雪姫を見た後だと特にそう感じました。

白雪姫と比べるとマンガ的な表現も多く、
可愛いキャラクターと面白いギャグがたくさん出てくるのが
ピノキオの特徴といえるかと思います。

特に人気なのはコオロギのジミニークリケット。
彼はこの作品以降も根強い人気を維持し、他の作品でも度々登場しています。

本作中における彼の役どころとしては
妖精から魂を授かった人形ピノキオが真の人間になるために必要とされる
正直さ、優しさ、勇敢さ
を彼が得るために正しい道へ導く「良心」として教えを説く存在。

ちなみに原作ではピノキオに説教くさいことを疎ましがられて潰されてしまうそうです。
原作ピノキオ、血も涙もないです。

本作ではピノキオとともにあらゆる困難を乗り越え、
最終的には彼もピノキオと同じように成長します。

ジミニークリケット

その他にも個性的なキャラクターがたくさん登場します。
個人的に好きなのは子猫のフィガロ。

彼もまた根強い人気から後にミニーマウスの短編にて彼女のペット役で再登場します。

ちなみにフィガロと金魚のクレオは
ディズニーオリジナルキャラクターで原作には登場しないそうです。

彼らは家族のいない孤独なゼペットおじさんにとって唯一の同居人であり、
物語上の役割としてはピノキオが帰る家で待つ家族としての温かさみたいなことを
表現するのに一役買っているように思います。

トムとジェリー的な発想だと真っ先にクレオは食べられちゃいますが
ディズニーではとても仲良く描かれています。

子猫のフィガロと金魚のクレオ

あとは忘れちゃいけないのが
J・ワシントン・ファウルフェローとギデオン(きつねとネコ)の悪役コンビです。

 個人的にはこの2人が一番好きなキャラクターですし
人気も高いと思います。

ただ、こいつらやってることは結構極悪で、
最終的には洒落にならない悪事に手を染めています。
そんな見た目のキャッチーさとのギャップも萌え要素ですね笑

ファウルフェロー

ギデオン


同じくキャラクターの魅力に溢れた『ジャングルブック』の感想記事はこちら。


魅力その2.

人形の表現がすげぇ。


結構見始めて早い段階で気づいたのですが
トイストーリーはピノキオの表現に基づいて作られていると思います。

ピノキオが妖精から魂を授かるまではもう誰がどう見たって人形なわけですよ、
瞳孔開きまくってるし動きもカクカクしまくってる。

それが魂を授かった途端に、誰が見ても意思を持った人形になるのだから凄いです。

人間でもなく、ただの人形でもない、という絶妙なバランスを
絵で表現しています。

特に、途中で普通の人形たちと見世物小屋でピノキオが踊る場面がありますが
そこでのピノキオと普通の人形たちの絶妙な動きの違いに注目して見ると
よく分かります。
なんせピノキオも人間ではないので人形としての要素も残しつつ
それでいてただの人形とは明らかに違うという見せ方。

トイストーリーでウッディ達が人間がいる時といない時で
ただの人形と意思を持った人形を行き来する様子にいつも感心していましたが
まさにその原型だなと思いました。


そして魅力その3.

トラウマ必至の容赦なき恐怖演出!


大きく分けて2箇所トラウマになる場面があります。

その1.
ロバになった子供たちが1人(1匹と書く勇気は無い)ずつ呼ばれ名前を聞かれる場面。

「お前の名前は?」
 悪そうなオヤジ(ちなみに名前はコーチマン)がそう聞くと
ロバが口を開くのだけど、もう完全にロバなのでがなり声しか出せません。

すると「合格」、と言われて
身に着けている洋服を思いっきり引きちぎられた挙句、
サーカス小屋行きと書かれた看板の付いた檻に投げ込まれます。

次のロバが来ます。

「お前の名前は?」

するとそのロバは可愛い声で自分の名前を喋ることが出来るロバでした。
まだ完全にロバになったわけではないということが分かります。

すると
「不合格!」といって遠くに放り投げられてしまいます。

「許して、ママの元に返りたい」と泣きながらお願いするのですが
全く聞き入れられることなく却下。
結局この子たちがどうなるのかは物語が終わっても分からないまま・・・

ちなみにこれは鑑賞2回目で気づいたのだけど、
前述した子供たちが遊園地に連れて行かれるシーン、
馬車のような乗り物に乗せられているのですが
その馬車を引いているのは明らかにこのロバのシルエットでした。

もしかすると、不合格になったロバたちはサーカス小屋に行かない代わりに
子供たちを遊園地に運ぶ馬車を引く係を担当させられているのかもしれません。

怖すぎるわ!!!!

そもそも、ロバになったとはいえ、
子供の服を引きちぎったり、放り投げたり、
そういうことが行われている光景はホラー映画そのものです。
絶対知らない人に付いていってはいけません。


その2.
ランピーがロバに変貌する場面。

ピノキオとランピーが遊園地でダラダラ遊んでいるわけですが
観客としてはそれまでの流れから
彼らもロバになるであろうことが分かっているため、
どうなるのか息を飲んで見守るシーンです。

ホラー映画でいうところの、野外キャンプで男女がエロいことしてる場面に対して
抱く感情に近いものがありますね。違うか。

まぁ良いとして、間もなくランピーの変貌が始まります。

最初は耳、そして次に尻尾が生えてきます。
そして声が少しずつロバの鳴き声に。

声でおかしいことに気づいて、途中で自分の姿を鏡で見て大慌てします。

ピノキオに助けてくれと懇願するもその変化は収まりません。

そしてピノキオにしがみついていた手もロバの手になり、
最終的に姿形が完全なロバへと変化する様子は
「ママ!!!!」と泣き叫ぶ声とともに陰と音楽だけで表現されます。

そしてロバになるとその「ママ!」という声すらロバの鳴き声に。

絶対知らない人には付いていってはいけません。

恐らくだけどディズニー史上でも相当上位に入るトラウマシーンです。

白雪姫の魔女に変身するシーンは悪役が怖く変わる為、
どこか他人事ですが、この場面はさっきまで感情移入しているピノキオの友達が
恐ろしい表現でロバに変身する為、怖さの質が全然違いますね。

世のお母さんたちに言いたいです。
知らない人に付いていくなとどんなに口で言っても
子供は分かりません。
ピノキオ見せましょう。
一発でいけます。


というわけで以上、魅力を3点ほど語らせていただきました。



最後に余談。
ディズニーランドには前回語った白雪姫とピノキオのアトラクションがあり、
この2つは本当につくりがシンプル故に、いつか無くなるのではないかと
ビクビクしてます!

ディズニーランドさん、ほんとそれはやめよ?な?な?
こういうアトラクションがあることでディズニーランドの歴史の重みみたいなのが
感じられたりするわけだよ!
俺も正直5回に1回ぐらいしか乗らないけどさ、残そ?乗るから!次来た時また乗るからね!


あ、そうそう、ほんでやっぱピノキオも魅力的な楽曲が沢山あります。

星に願いをはど定番過ぎるのでここでは例の二人組ファウルフェローとギデオンのコンビがピノキオを唆している場面で歌う楽曲"An Actor's Life for Me"を。

2人の衣装や振る舞いから余計な説明なく
彼らの性格や人物像が浮かび上がる点がスマートです。
その点にも注目して見てみてください。




ということで以上、ピノキオについて語らせてもらいました。
これ押さえとかないとディズニーランドの楽しさ10%は確実に減ですよ!


最後まで読んでくださった方は有難うございました。

他にもディズニーの感想記事を書いているので
是非読んでみていただけると幸いです。

ディズニー映画感想シリーズ


そして次回はこの作品です!



以上終了また次回。

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