【ディズニー映画 感想】ジャングル・ブック ~実写版と180度異なるラストは物凄いあっさり~

2016年8月29日月曜日

【ディズニー作品】【感想】

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すっかり秋の様相を呈してきました今日この頃です。鈴虫の音を聞くとなんだか寂しくなってしまいますね。寂しいのでウンコの話でもしましょうか。しませんか。そうですか。


というわけで今日のテーマは『ジャングル・ブック』です。


公開は1967年。
同名小説を原作とした作品であると同時に、
ウォルトが死んだのが1966年でしたので、
所謂ウォルトディズニーの遺作としても有名な作品です。



僕はジャングル・ブックを見たことはありませんでした。
音楽はよく聞いたことはありますが、、

で、このタイミングなのでついでに今公開されている実写版も見てきまして
もはやすっかりジャングルマニアです。
ジャンマニです。

せっかくなので実写版についての感想も交えつつ、本作について語ってゆきたいなと思います!


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。



では先ずジャングルブックのあらすじです。
ジャングルでオオカミに育てられた人間の子モーグリ。
他の動物たちと仲良く暮らしていましたが、
ある時、人間嫌いの虎、シアカーンがジャングルに戻ってくることが分かり、
周囲の"大人"である動物たちはモーグリを人間の村に帰そうとするのですが・・・

というお話です。


僕がジャングルブックを見て抱いた感想としてはキャラクター映画だなこれ、
ということです。

終始、ジャングルに生息するあらゆる動物たちが個性豊かなキャラクターとして
縦横無尽に画面を動き回っており、子供は大好きだろうな。と思いました。


あとになって色々調べて分かったのですが、
この作品はもともと、101匹わんちゃんや王様の剣の脚本を手掛けた
ビルピートという人物が途中まで書いていたシナリオを
ウォルトが全部白紙に戻して作り直したそうです。

脚本の方向性がウォルトの思うそれと違っていたらしく、
結果意見の衝突によってビルピートはディズニーを退社。
そこからウォルトが製作に携わったとのことでした。

で、その結果仕上がった作品は繰り返しになりますが
物凄いキャラクター映画だなという印象です。
色々な動物の身体的特徴を表現豊かな音楽と共に
ディズニーらしくコミカルに描き上げた傑作ではないかなと思います。




なので、ここはひとつ、どのキャラが好き?俺はね・・・的なことをしたいと思います。

題して

ジャングル・ブック好きなキャラクターランキング!




3位


キングルイ


はい、ジャングルブックの中でも屈指の名曲「君のようになりたい」を歌う猿のボス、
キングルイ師匠です。ちなみに実写版だとこんな感じです。

でかっ
キングルイはジャングルではある程度できることをやり尽し、
人のように火を扱えるようになりたいという願望を抱いている猿です。

アニメでのこの場面は非常に愉快です。
バルーがジャズのリズムに我慢できなくて猿の恰好で踊りに参加するシーンは笑います。


2位


カー

はい、続きまして第二位はカーです。
字幕で見るとわかりますがディズニー作品常連の声優である
スターリングホロウエイ(プーさんもこの人)が見事に演じてます。

そして実写版ではスカーレットヨハンソンが演じてました。

でかっ


モーグリを食べようと付け狙う悪いキャラですが、ちょっと間抜けで憎めない蛇です。
僕はカーの出てくるシーンは全部好きですね。

蛇って手足が無いわけじゃないですか。
胴体一本と表情のみ、が故の工夫された表現が僕は大好きです。

これとか

あと、シアカーンからモーグリの居場所を聞かれる場面も最高です。
実は隠しているのですがそれをなんとかごまかそうとする場面です。
何気に緊張感があります。

ばれないかひやひやする場面です


1位


バルー



はい、1位はやはり準主役のこの熊でしょう。
こいつは本当にどうしようもないアホですね。
実写版はこんな感じ。

でかっ

こいつの単細胞で楽天的な性格が作品全体の雰囲気を決定づけております。
人間の村に帰そうとするバギーラと、
真反対にジャングルで気楽に暮らすことを勧めるバルー。

物語はいろいろな動物とのエピソードを間に挟みながら
この両者の異なる価値観を学ぶモーグリの成長が描かれていくのです。


では、この辺りで実写の感想についても軽く書いておきたいと思います。
ここからネタバレありますので注意してください。


実写版の感想


はい、実写版のジャングルブックですが、まず思ったのは意外と原作に忠実な点です。

代表的なエピソードは残しつつ、現代映画風の迫力満点な映画に仕上がっていました。

全体的に動物たちがでかいのでそれだけでも大迫力です。
音楽が見事に原作そのままなのは嬉しかったです。

なうえで原作との大きな違いとしては
・シアカーンと親である狼に対する描きこみが大幅に深まっている
・ハゲタカの4人組のシーンは全カット
ラスト


ですかね。
2つ目のハゲタカは個人的に結構好きなキャラクターなので挙げてみたのですが
ぶっちゃけ大した問題ではないです。笑
彼らはダンボのクロウたちを彷彿とさせるんですよね。

ビートルズがモデルらしい楽しげな4羽


ハゲタカと似たカラスのチームが登場する『ダンボ』の感想記事はこちら。


シアカーンと狼の描きこみを深めたという点は正解かと思います。
逆にオリジナル版はそこがずいぶん浅いなと思いました。
狼はともかく、シアカーンは割と早い段階で名前が出てきますが実際に登場するのは
原作だと物語の終了30分前ぐらいだったかと思います。

実写版はめっちゃ怖いです。シアカーン。
狼のボスであるアキーラを瞬殺する場面が早々に出てきたり、
「あ、こいつマジで何するかわかんないわ 」感がすごいです。


最も大きな違いはラストシーンです。


ラストの手前の流れについて、先に書きますと
実写版もオリジナル版も両方とも、モーグリが人間特有の武器である"炎"を使ってシアカーンを撃退するという流れがあるわけです。
ここまでは一緒。

ですが、ラストが180度違ってくる。

まずオリジナル版はというと、
---
人間の村にたどり着いたモーグリたち。
ふと村のほうに目をやると少女が歌を歌いながら水を汲んでいる。
やがて少女もモーグリに気づくと、うっとりとした視線をモーグリに投げかけながら村に戻っていく。
視線に釘付けとなったモーグリはバルーの「戻ってこい」という声も聞こえないかのように
村へ消えていく・・・
---

という物凄いアッサリとしたラストなわけです。
お前らのそれまでの友情なんやったん?と聞かずにはいられませんが、
僕はこれはこれでいいのかなと思います。

というかそうあるべき、と言うべきかもしれません。


で、次に実写版のラストはこんな感じです。
---
狼たちと競争するモーグリ、その後方からバルーも追いかけてきている。
皆で木の上に登り、そこにはバギーラ。
モーグリ、バルー、バギーラの3ショットから
カメラが少しずつ空へ向いていきThe End。
---

なんだか"彼らの冒険は終わらない!完!"

的なラストです。
つまり、実写版ではモーグリはジャングルに残ることを選択したということです。


僕は、このラストは微妙かなぁと思いました。

炎を使うこと=人間であることの証

ということはその前ふりとしてキングルイの描写でも描かれておりますので
ここでジャングルに残るという選択をするのは前振りがあまり効いておらず
個人的にはあまり好きじゃないです。


実はオリジナル版は人種差別的(黒人であるモーグリをジャングルという世界から迫害している)だと抗議されたことがあるらしく、それを受けてのこのラストなのかもしれませんが、
僕はオリジナルのラストのほうが渋くてかっこいいなと思います。

あれこそが自分とは異なるものを認めるということであり、
モーグリ自身の成長ではないのかなと思うのです。


でも、本編そのものはどちらも最高に楽しい作品ですので、
是非どっちも見てもらって違いを楽しむのもよいのではないでしょうか! (どん!)


同じくラストシーンが渋い『きつねと猟犬』の感想記事はこちら。


はい、長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
他にもディズニーの感想記事を書いているので
是非読んでみていただけると幸いです。

ディズニー映画感想シリーズ


それでは最後はこの曲とともにお別れしましょう。
ジャングルブックで『The Bear Necessities』です。




そして次回はこの作品です!




以上終了また次回。

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