【ディズニー映画 感想】王様の剣 ~なぜ人気がないのかについて考察してみた~

2016年8月17日水曜日

【ディズニー作品】【感想】

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どうも。今日のテーマは『王様の剣』です。

公開は1963年。
原作はアーサー王の少年時代を描いた『永遠の王』の第一部である「石に刺さった剣」です。
本作の原題も The Sword in the Stone となっております。

この辺りからディズニーの歴史上で作品として影の薄い作品が結構続いていく感じがしますが、
まさに王様の剣なんかは知名度が低い印象があります。
所謂、第一期暗黒期の幕開けとなった作品ではないかと思います。

ウォルトが生前最後に見た作品だとも言われています。




ちなみに僕は本作を幼少期に何度も繰り返し見てました。
で、ほかの人があんま知らない作品ということもあって結構愛着のある作品です。
なうえで、今回改めて見返して思ったことは「オレはこれをなんであんなに繰り返し見てたんだろうか?」ということでした。今日はそのあたりも踏まえつつ、なぜ王様の剣が知名度が低いのかについて愛情たっぷりに考察していきたいと思います。


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。




あらすじとしては
エクター卿の城に居候している少年ワートが森で出会った魔法使いマーリンから
魔法を通じて色々なことを学び一人前の大人へと成長していく過程を描いた作品、といったあたりでしょうか。
 

はい、久しぶりに王様の剣見ましたがね。
歴代の作品と比べると見劣りします、これは否めません。

絵の作りこみも脚本の作りこみも明らかにレベルは低いです、
というかたぶんそんなに金もかけずに作ったんじゃないかなと思います。

これらはすべてディズニー過去作と相対的に見て、という前提ですけど。

 
で、それが不人気の理由になるかとは思うのですが、
それ以外に何が大きなポイントかということを考えたときに
いくつかの要素があるなと思いました。ので、今日はこんなことについて書いていきたいと思います!

題して、

王様の剣はなぜ人気が出なかったのかについて考える



で、毎度のことながら先に結論から言いますね。
結論はこれです。

なんか、全体的にキモい



はい、ということでいくつかの要素について書いていきたいと思います。


1.主人公が草食系すぎる 


ディズニーの長編が始まって以来、本作は初めていわゆる普通の少年ワートが主人公となっています。
ピーターパンやピノキオもそれぞれ男の子ではあるけど、生身の人間ではないですよね。
ワートは生身の少年です。
まずこの時点でちょっと人気が出ずらい気がします。
なんていうんですかね、その。成長期の少年ってちょっときもいじゃないですか。

ワートも特段イケメンでもないし、、、ていうかガリガリなんです。
居候の身だし、そんなに食わせてもらえないのかなとか勘ぐります。
で、ガリガリさが何か生々しくてなんならちょっとキモいです。


そして更に言うとですね。このワートという少年は向上心が一ミリもないのですね。
義兄のケイとかいうすげぇ性格の悪いやつがいるんですが、
ワートはそいつの家来で良いと終始言い続けているわけです。

応援する気が起きません。

まぁ謙虚で素直な少年といえばそうですが、
たぶん社会に出たら真っ先に自分には向いていないとか言い出して
転職考えるタイプな気がします。


左がワート。足の細さがなんか生々しい

義兄のケイ。中々いい感じのダメさを出してます。


生身の少年ではないピーターパンの感想記事はこちらです。

2.マダムミムがただただおっかない 


僕はこの作品に関しては本当にマダムミムのことだけを特に鮮明に覚えていました。
マジでおっかないんすよ、この婆さん。

マダムミム。目がいっちゃってんだよ、、

悪役という括りでこれまでの流れを振り返ったときにマレフィセント、クルエラデビルときて、
その流れでなんでまたこんなおっかないババァを生み出すことにしたのか
どういう方針というか戦略だったのかマジで聞きたいです。

個人的にはミムが踊りながら自分の怖さをワートに紹介する場面で
痩せて美人になるところがあるのですが、それがマジで怖かったです。

なんですかね。気持ち悪いんですよね。とにかく。

これからとんでもない目に合わされるんじゃないかという。

まぁ"私はとっても怖い魔女"とか歌っちゃうぐらいですから、そりゃ怖くていいんですが。

で、結局、ディズニーって悪役がスタイリッシュで魅力的だと人気が出るわけじゃないですか。

その点、ミム婆さんは、なんていうんですかね。
もうほんとただただおっかないだけというか。
思想とか目的も見えないっていうか本当にただ怖がらせたいだけっていう。

この婆さん、最後もほんとキモいんですよ、ただでさえおぞましい見た目にそれ付け足すって反則だろっていうか。完全に意図してキモくしているとしか思えないんですがね。。
マジ何が狙いやねんと思いました。



3.リスの求愛描写が過剰

マーリンが途中でワートを魔法でリスに変えるんですが、
そこでメスのリスにワートがめっちゃ求愛される場面がありまして。
で、そのメスのリスがなんか可愛くないんですよ。
ていうかキモいんですよ。なんなんすかね。笑

あと、リスの求愛が鼻を触らせることということになってるみたいなんですけど、
それもキモいんですよ。1回とかならまだしもめっちゃやるんですよ。
やりすぎでちょっと狂気めいているというか。

人間ぽいっていうんすかね。動きが。動物というより人間寄りなのがキモいんすかね。
わかんないっす、キモいっす。


これ。なんなのこれ。



はい、ということで。多分これらの理由によって人気が出なかったんじゃないかなと思います。


この物語の根底にある教訓が、知恵と工夫を使って現実を生きろ的なことなんだと思っていて。

魔法使いマーリンは魔法を使いますけど、決してそれに頼るなと言いますし、
ミムとの魔法バトルでも基本的には小動物に化けることをメインで戦うわけですね。
派手にでかい魔法は使わないわけです。

それが何ていうかディズニーらしくない気がしていて。(夢と魔法を否定しているように見える)
そういうあたりは何か作り手側に思うところがあったんですかね。
ちょっと思うのはそれこそウォルトが亡くなる直前ですから、一気に作風を変えようという気概みたいな?
マーリンの教育方針が基本的に過去よりも未来に向いているあたりもそれを示唆していたり?
いかんせん知名度が低いことも相まって、本作に関してはあまり情報が集まらず、
その辺はようわかりません。

未来のバミューダから帰ってくるマーリン


ただ、一つ言えるのは僕が子供のころに繰り返し見ていたのは

子供心になんかキモくてそのキモさが強く胸に残った作品だったからなんだろうなと思いました。
強く胸に残る作品という点ではほかのディズニー作品と変わらぬレベルだと思います!

あと最後にもう一つだけ、、、アルキメデスがかなりの萌えキャラです。
あの普段めっちゃツンツンしてるのにいざとなるとワートを助ける男気相当いいです。好きです。


最後まで読んでくださった方は有難うございました。

他にもディズニーの感想記事を書いているので
是非読んでみていただけると幸いです。

ディズニー映画感想シリーズ


ということで最後に1曲。
ここはもうこれ一択です。ミムがワートに自身の怖さを歌って踊りながら説明する場面。
今見ても相当キモいのですが是非見てください。

王様の剣より『Mad Madam Mim』です。



あー、キモ。


そして次回はこの作品です!


以上終了また次回。

自己紹介

ITベンキャー勤務のエンジニア兼営業。モテたい。

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