【ディズニー映画 感想】ヘラクレス ~面白くなりそうでつまらない理由に迫る~

2021年1月31日日曜日

【ディズニー作品】【感想】

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今日は1997年公開の『ヘラクレス』(原題:Hercules)についての感想を書いてまいりたいと思います。
監督をロン・クレメンツ&ジョン・マスカー、音楽はアランメンケンが務め、
リトルマーメイドやアラジンなど第二期黄金期の代表作を生み出したスタッフ陣による3作目の作品ということになるかと思います。が、興行的にはあまり成功せず、知名度的にも低い作品といえます。
また、日本語吹き替えをTOKIOの松岡や、今やキムタクの嫁として有名な工藤静香が担当しており、所謂声優のタレント起用の先駆けといえる作品かもしれません。



僕自身は全くの未見な作品でしたがハデスがやたら人気なのでハデスの存在だけは知っているっていう感じでした。


他のディズニー映画の感想が気になる方はこちら。



あらすじとしては
オリンポスを治める神ゼウスとその妻ヘルの間にヘラクレスが生誕。
生誕パーティにてゼウスの弟であり冥界の神ハデスが訪れる。
ハデスは実はオリンポスの征服を企んでおり、
その企みにおいてヘラクレスが障壁となると知ると、
ヘラクレスを誘拐し、神から人間へ変え、殺害しようとする・・・。

というお話です。

感想としては
つまらなかったです。

補足すると
なんか、面白くなりそうな気がしたまま、終わった。

っていう感じでした。

なので、面白かった気もするし、糞つまらなかった気もするという
秋の空みたいな感想です。
この白黒ハッキリつけ難い印象が
この作品の世の中の知名度に反映されているような気がします。

コルドロンみたいに振り切った糞映画にもなってないので
世の中の評価も毒にも薬にもならないような味気ない感想になっちゃって
人々の印象に残りづらいのかなと。

というわけで今日は、

ヘラクレスの面白そうなだけの要素をちゃんとディスってみる


と題しまして、面白そうなだけだった要素を抜き出していき、
それがなぜ糞つまらなかったという結論に着地するのかを
感想として書いていこうと思います。


強くてカッコいい主人公ヘラクレス

ヘラクレスは最初からずっと強いし良い奴です。
力持ちでハンサムだけど頭は悪くて女に弱い。という
王道の少年漫画のような主人公なので、彼が悪を成敗していくという流れは
一見するとドラゴンボールやアメコミの雰囲気が漂っており、面白そうな気がします。

でも、ヘラクレスが抱えている明らかな欠陥として以下の点が挙げられます。

見た目がAV男優みたいです
マッチョすぎてキモい。

中身もそんなにカッコよくないです
父ゼウスにすぐ答えを聞こうとしたり、ファザコン臭がする。

これらのことから、作品の世界観として
ヘラクレスがチヤホヤされている感じが全然共感できませんでした。

一歩間違えたらガストンじゃね?


テンポが良い

本作はかなりのテンポで話が展開していきます。
どんどんスピーディーに展開していくので飽きずに最後まで見届けることが出来る為、
面白そうな気がします。

でも、
流石にちょっと良すぎです。
良すぎるせいで以下のような点に関して突っ込みを入れざるを得ません。

ヘラクレスが簡単に誘拐されすぎ
ゼウスのセキュリティの甘さどうなん。
⇒ゼウスしょぼい。
貫禄がない


ヘラクレスがゼウスを見つけるの早すぎ
『Go the Distance』歌ってるぐらいだからそれ自体が凄い大変なのかと思いきや瞬殺。
⇒ヘラクレスの悩みしょぼい。

両親との別れも凄く浅く感じる


フィルがヘラクレスを修行する決心固めるのちょろすぎ
散々断った挙句、ゼウスに雷打たれてあっさり決めちゃう。
⇒フィルとヘラクレスの絆しょぼい。

ヘラクレスの才能見出すとかじゃないのね


修行描写が適当すぎ
修行した成果がよく分からん。結局ずっと生まれ持ったチート能力が正義にしか見えない。
⇒それに倒される敵しょぼい。

見た目もウルトラマンの怪獣のほうが怖い


ハデスがヘラクレス生きてることに気づいてからの切り替え早すぎ
本当に腹立ってない気がする。
⇒ハデスしょぼい。

子分の失敗にかなり寛容な良い上司


といった感じで、もう全部がしょぼく感じるわけです。
こうなってくると登場人物一人一人の悩みとかがどうでも良くなってきます。


ミューズのゴスペルが陽気

本編の雰囲気を決定づけるのは随所で放り込まれるミューズたちのゴスペルです。
このゴスペルがあることで陽気な雰囲気になり、楽しげな気持ちになってきます。
面白そうな気がしてきます。

でも、これ、本編で語り切れない部分を歌で説明するというやり口かと思うのですが、
説明的過ぎて個人的には萎えました。

全然関係ないですが劇中でミューズたちが歌う『Zero to Hero』をカバーしているアリアナ・グランデがめちゃ可愛いので動画貼っておきます。



ダウナー系の新しい悪役ハデス

ディズニー映画特有の魔法による巨大化などをするわけでもなく、
自身の手を汚さずあの手この手で頭を使ってくるタイプの悪役ハデスは
ディズニー映画的には新鮮で、それが人気の秘訣な気がします。
ハデスがとんでもないことをしてくれて、面白くなりそうな気がします。

でも、いつまで経ってもハデスはとんでもないことはしません。
なので彼を嫌いになることが出来ません。怖がることもできません。
悪役としての魅力がその点で欠けています。
クルエラのように食べ物を粗末にしたり、
メデューサのように小さい女の子を足蹴にしたり、
そういった本能的に嫌悪感を抱く描写も無いため、
最後の最後までヘラクレスにハデスを倒してほしいと思えませんでした。
その見た目なんだからもうちょっと残酷なことしろよ。
私の戦闘力は53万ですとか言えよ。
って思いました。

見た目だけなら100点。


とうわけでザっと面白くなりそうな雰囲気だけの要素をディスってみました。

全体的に漫画風の作画だったり、ギャグが散りばめられていたり、
そういった要素も含めて、テレビアニメ的な印象です。
なのでヘラクレスは多分、テレビで全13回とかで放映するのが良かったんだと思います。

毎回メグに裏切られたりフィルに助けられたりしながらハデスが送り込む個性豊かな怪物を倒していく。時にはポセイドンやヘルメスなどほかの神の力も借りる。

こういうフォーマットでシーズン5ぐらいはいけたんじゃないでしょうか。


ということで、
つまらなかったです!

でも、このままディスって終わりだと味気ないので
最後に簡単に良かった点も書いていきます。


メグがエロい

ディズニー映画のヒロイン史において、彼女ほど色気漂わせてる女はいないのではないでしょうか。
AV男優ヘラクレスが惚れる理由もよく分かります。
こんなに説得力のある一目ぼれは珍しいです。

フェロモン

吹き替えの声優が言うほど糞じゃない

なんか世間の評判的には吹き替えが糞だっていう話だったんですが、
そんなに気になりませんでした。
まぁ、確かに名曲なはずの『Go the Distance』はウンコみたいになってたので
2倍速にしました。


というわけで、最後に1曲。
ディズニー1のエロ女メグが歌う『I Won't Say(I'm In Love)』をご視聴ください。



そして次回はこの作品です!




以上終了また次回。

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