読書記録 4月-4
文章力の基本
阿部紘久
■出版社
日本実業出版社 (2009/7/24)
■所感
テレワーク化の加速に伴い、Slackなどチャットを通じた文章でのコミュニケーションが
より高いレベルで求められるようになるかもしれないと思い、
改めて文章について基本的なことを勉強したくなり購入しました。
この本を読んでから過去のblogの記事を読み返すと
マジでクソな文章ばっか書いてることに気づき恥ずかしくなりました。
閉鎖したいです。
"てにをは"の正しい使い方や句読点、カッコの正しい置き方、
これら基本中の基本から勉強することが出来ます。
私がこの本を人に推薦したいと思える点は
著者が文章力とは何か?という定義を以下の3つの順で整理している点です。
1.自分の考えを組み立てる力
2.相手のことを理解する力
3.的確な言語表現力
要は文法的なことや単語の言い回しなど所謂テクニックは
一番最後に抑えるべきポイントであり、
己を知り相手を知ることがまず大事だと唱えているからです。
全ての仕事において共通する普遍的であり本質的な考え方を
改めて認知することが出来ました。
■刺さった文章
1.
文章力は、単に言葉を巧みに操る力ではありません。何よりも大切なのは、「自分の考えを組み立てる力」です。次いで大切なのが、「相手(読み手)のことを理解する力」です。そして最後に出番が来るのが、「的確な言語表現力」です。これらは社会人として、学生として、あるいは人間として、様々な可能性を広げてくれる基礎的、総合的な能力です。⇒所感で触れた文章力の定義についての記述。最終的には"人間としての基礎的な能力"と訴える点が非常に刺さります。
2.
言いたいことが不明確であったり、未整理であったら、当然いい文章は書けません。まず、その文章で書くことを絞り込みます。その上で、どんな複雑なことでも、シンプルな文の積み重ねで表現するように努めます。そのような試行錯誤を通じて、言いたいことがより明確になります。⇒自分が言いたいことを相手に伝えるということは容易ではない。試行錯誤の積み重ねが必要であるということ。
3.
文章を書く作業とは、最初に相手(読み手)が今立っている所にともに立ち、それから自分(書き手)が目指す所まで、道案内をしながら一緒に行く旅のようなものだと私は考えています。そして、句点がくるたびに「なるほど、そうか。分かった。それで?」と思ってもらいながら、ともに歩むのが良い文章です。⇒相手のことをどれだけ想像し、思いやることが出来るかどうかで文章力の良しあしが決まってくると言われると「自分は文章力が低い」なんてことは簡単には言えなくなりますね。
4.
多くの人が、「私は文章を書くのがとても遅い」と言います。自分だけが例外的に遅いのではないかと思い、反省したり、自信をなくしたりしています。しかし、若いうちは、時間をかけてあれこれ試行錯誤しているその過程に意味があると私は思います。(中略)仕事のスピードは、問題の本質、勘所をいかにつかむかということと大いに関係しています。ですから、器用に機敏に立ち回ろうとせずに、いつも問題を正面から受け止めてじっくり取り組むように努めていると、あるとき思いがけないほど仕事のスピードが上がっていることに気づくと思います。
⇒私なりにこの文章でポイントだと思うのは、ここで書かれていることの逆説ですが、若いうちにしか試行錯誤に時間をかけることが許されないという点です。試行錯誤が許されるうちに、しっかり目の前にある問題と向き合い、自分の頭で考えることを身に着けておくことが大切だと思います。
■最後に一言
性格的に、さっさと応用を身に着けて、周りが知らない知識や知恵を手に入れたいタイプです。
が、基礎が無いと、ほんとーにただの上辺だけの人間になっちゃいます。
薄っぺらいのは嫌です。
薄っぺらい人間にならないよーに、定期的に基礎を復習する感覚を持っておきたいなと思いました。
おわり。
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